帝王学の書「貞観政要」をいまさら読むブログ

上司に勧められて貞観政要を読み、色々調べたこと、考えたことをまとめるブログ

部下を持つ人の必読本『貞観政要』

老舗の不思議を考えていたら『貞観政要』を勧められた

 

 長寿大国日本には老舗も多く、百年どころか千年企業の例もある。聖徳太子ゆかりだという金剛組が有名だが、そうだとすると四天王寺建立以来、1500年近い命脈を保っている。その一方、志や必要やらがあって創業されたはずなのに、一代限りで消えていく会社や事業の数は、考えるだけでも恐ろしいほどだ。

 

 一体どういうことなのだろう。時代の波に洗われながら初代から次代へ、またその次へと物事を受け継いでいくには、何か特別な秘法があるのだろうか。実際、会社を起業するためのノウハウをまとめた本は多いが、事業を継承するための知恵が書かれたものは少ないようだ。

 

 継ぐべき事業もなければ、伝えたい志も今のところ思いつきもしない私がそんな話を居酒屋でしていたら、上司が食いついてきた。ぴったりの本がある。幹部研修ではしょっちゅう取り上げられるもので、アサヒビールの画期となった「スーパードライ」の「コク・キレ」もそれに基づいているという。

 

 気持ちよくしゃべる上司から『貞観政要』という本の名前を教えてもらった。「帝王学の書」であり、戦略思考を磨くにはもってこいだという。原書を読まなくても解説本はいっぱい出ているし、レクチャー動画なども多いそうだ。面白いし、乗り掛かった船だ。この機会にいろいろ調べてみることにした。